Ⅰ 放浪癖野郎

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両親が亡くなったけど、生活にそれ程支障は無かった。 家事はそれなりに出来たし、両親が残した遺産もあった。 だから、一人にも慣れていた。 ブーブーブーッ 考え事をしていたら、私の携帯が音をあげて鳴いた。 見てみたら液晶には兄ちゃんからの置き手紙に書かれていた、番号が表示されていた。 誰なんだろと少し警戒しながら、通話ボタンを押した。 『かっずりいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんっ』 ブチッ
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