だから月を見ると懐かしい
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小さい頃にすごく不思議な夢を見たことがある。 暗い座敷で一人、着物を着て外の月を眺めてる夢。 ある時はその座敷に雪洞が二つあって明かりが灯ってたり、ある時は庭の方から話声が聞こえてきたり。 私はいつでも着物を着ていて座敷にちょこんと座ってた そこの座敷はいつも暗かった、私はいつもそこの座敷で一人だった。 座敷にあった物なんて雪洞二つと手鞠だけ。 逃げだそうとかは思わなかったけど、寂しかった。
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