変態

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どれくらい眠っていたのだろう。 とても気持ちよく目が覚めた。 全てが新鮮で、全てが素晴らしいと感じる。自分自身も生まれ変わったかのような心持ちだ。 僕を覆っていた、あの粘着力のある物体は既にそこにはなく、朝の清々しい空気が部屋を満たしている。 朝。 そこで僕は疑問を感じた。 アンデッドになってから僕は、夜明けと共に眠り、日暮れと共に目覚めていた。それは本能の命令に肉体が準じており、自分の意思ではどうにも出来ない事だった。 それなのに今、朝を迎えている。 恐る恐る窓に近付き、光を遮る為の分厚いカーテンを開いた。白い光が部屋に射し込んでくる。 しかしその光が、僕の目を焼く事も、肌を爛れさせる事もなかった。
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