感じ。

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ネット情報で‘エノク’の事で炎上している。 謎にすれば、するほど。 秘密を閉じ込めておくほど、人は知りたくなるし、言いたくなるもの。 自分がエディの前でする顔を初めて見たのは恥ずかしかったが自分も案外、感情を隠しきれてないものだと思い、面白かった。 ベッドでエディの寝顔を見ていてふと、メアリーにエディを紹介次いでにジャックに迷惑をかけようと思い立った。 『実在の人物だよ!』 男の質問に、エディはにっこりと笑んで答えた。 『エディ!!前に言ってた恋人』 『ああ!それね!可愛いでしょっ綺麗でしょっカッコいいでしょ!!』 エディの言葉に周囲は一旦静かになった。 『行くわよ!!』 リナがエディの腕を引っ張り、その場を後にした。 エディ一行が居なくなって数秒、ドッと沸く。 用はなくなったとばかりに蜘蛛の子を散らす様を人々は見せた。 ハイヤーに乗って走りだし、後部座席に落ち着いた。 『いいの?言っても』 リナが心配気にエディに言った。 エディが‘ふわん’と遠くを見ながら笑う。 リナは目を眇、『わかったわ』と冷たく言った。 『―…来るの?』
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