感じ。

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柔らかな雰囲気と口調の青年。 『今、騒がれていて…いいのか?』 『車の人間たちはどこかの記者だ。朝刊に載る…ジャックに取材が来たら素直に“あの場”にいてエディとも知り合いになったと言えばいい』 『わかった。そうしよう…それで今夜はどうするんだ?』 兵悟は楽しげに笑う。 『もう1つの家に行く』 『泊まらないのか?』 『表にいるのをどうにかしないと落ち着けないだろ?』 ジャックはいつだって落ち着いている。 兵悟が言っているのは監視者たちのことだ。 男であっても懐かしさからか親切心を出してみた。 『バイクを借りる』 その為に荷物も最小限……財布や携帯電話。 服やらは買えばいいと思っている。 『行くぞ』
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