感じ。

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エディにもったいない。 エディの恋人が男というのは、誤報に違いない。 メイキングで何度もキスをする役者はいないだろう。 あのプロポーションも偽物なんて思えなかった。 ドールのように愛らしい顔をした‐彼女‐を間近に一目見たい。 どこの事務所にも所属しておらず、一般人だと判った。 ならば、やはり今度仕事を一緒にするエディに頼んでみようと思った。 料理も上手そうでニッコリ自分に笑ってくれたら嬉しい。 パジャマを脱ぎ、下着も脱ぎ捨ててバスルームに入ってシャワーを出す。 熱くなった水を頭から浴びる。 エディはみんなに優しい。 女の子なら来るもの拒まない…‐彼女‐とは、本当に付き合ってるのか疑問だ。 鴉の行水並にバスルームから出る。 バスローブを着て、リビングに足を向けた。 滅多にテレビを観ない。 観る時間がないと言うべきか。 好きなことをして稼げるから眠る時間がなくてもいい。 役者の道も拓けてきて、楽しくなってきた人生だ。 『……っ!!』 握り拳を作る。 『エディめっ』 エディと自分は子役モデルをしてきた。 俳優経歴は自分の方が早かった。
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