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『……‘アクション’てどれくらいの動きだと思う?』
エディの脳に駆け巡るのは兵悟の姿。
『………兵悟を基準にしては駄目よ……教えてくれる先生がいるからその人の動きを自分のモノにしなさい』
リナが姉のように諭す。
『………シロさんとクロさんに聞いたことがあるんだ』
『兵悟のこと?』
微かな頷きを返す。
『……兵悟さんて好き嫌いがハッキリしてるんだ』
リナは目を見開く。
『そうなの!?女性に優しいけれど』
『…‘優しい’けど、好意じゃない』
『……そうね』
好意じゃないことに納得出来る。
笑顔を見せて貰えるけど、エディに見せる笑顔と質が違う。
『技とか兵悟さんに教えて貰うときは厳しかったみたい』
闘いが面白いと思えば、兵悟の笑顔が見れるが、強さは増す。
ただの無表情は手加減をしている。
それが無表情に加え、空気が重く感じたり、殺気が駄々漏れになるほど、冷酷になる。
話を聞き終わった時、エディは2人からじっと見られた。
どうしたのかと聞き返しても、答えは貰えなかった。
『映画やドラマのアクションは本当の強さは要らないのよ?怪我さえしなければいいの』
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