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私には、世間で言う『刺青』がある。
でもそれは私が自分でやったのではなく、成長していくごとにくっきりと見えるようになっていった。
最初は生まれつきの痣かと思っていたけど、花の形をしている痣なんてあるはずもない。いや、ありえない。
ある日、私は気付いてしまった。
この刺青は
『人々の的』だと。
この刺青を見ると人々は、私へ本気の殺意を抱き、襲う衝動が抑えられなくなり我を忘れ、殴ったりなどしてくるのだ。
私は、この運命に16年間縛られて生きてきた。
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