恋愛もの(BL、R18含む)

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僕は目を覚まさなければならない。 覚まさなければ、といっても目に見えているものは、彼女、友達、学校、時、日常的風景しかない。 「あの子はこの世界の軸」 風に乗って聞こえてくる声に耳を傾ける。 「そうか、××が…軸だったんだね」 僕は悲しげに微笑んだ。 「うん、でも私は……ずっとあなたのことが好きだよ これが、私からの最期のお願い」 ふわりと彼女の長い髪が揺れる。 互いの唇が離れた瞬間、僕は彼女を押した。 思い出を語る涙の粒が僕を通り越して行く。 さようなら、僕の 世界。 ――――― 目が覚めると白い天井が目に入った。 重い身体を起こして顔に手を当てる。 「ははっ…情けな」 僕は顔に流れ続けている雫を拭う。 ―ずっと大好き その声が頭に焼き付いていた。
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