序章

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ど…ドユコトー!? なんで、会ったばかりなのにキスしてんの? ……思いだした…。 ここ、男子校! よく見てみると副会長が一方的にしているのだと気付いた。副会長が口を離すと天海瑠威が真っ赤な顔で怒っている。 『ふふ…私、あなたが気に入りました』 こ、ここだけ聞こえた。 背筋に冷や汗が…俺は大丈夫だよな? ▽ 俺が放心状態の間に門が開き、天海瑠威に手を引かれて歩いていたようだ。 気が付いた俺は頭に二人のキスシーンが 浮かび上がり、天海瑠威に引かれていた手を払った。 「なっ…あなた!瑠威の手を払うなんて!」 もう呼び捨てで…。 父さん、母さん、俺この高校に通い続ける自信が無くなりそうです。 「………遥が起きてよかった」 なんで! 副会長はそんなに俺を睨むんですか! ん?なんか来たぞ 「次、瑠威に何かしたら生徒会の力であなたをこの高校に通えなくしてあげますから覚悟してくださいね」 …脅迫された。 頷くしかないよね。 もしかして、副会長が一目惚れしたのか?天海瑠威と並んだら自分のイケメン度が上がるなんて理由だけじゃあなさそうだし… やっぱり前者だよな。
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