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エレベーターで降りていると何故か目的の階よりも早い階で一度止まった。あれ?
「遥、なんでここで止まるんだ?職員室に行こうぜ」
「いや、なにもしていないんだけど…」
ドアが開いていく…
『あっ、瑠…(バタン』
「おい!誰かいたけど閉めても良いのか!?」
副会長だった。
俺は『閉』ボタンを押して、強制的にエレベーターの扉を閉めました。
だって、あんなのが近くにいるなんて嫌だろ?
▽
俺たちが目的の階で降りると、ゆっくりと上の階に上昇していく。あの副会長だよな……。
「瑠威、急ぐぞ」
職員室に急がなければな。
『トントン…。ガララ…。』
「失礼します、波風遥です「天海瑠威です」ここに来れば担任の先生に会えると理事長から伺ってきたのですがいますでしょうか?」
気のせいか…「平凡か」、「後ろの子はまぁまぁ」、「可愛い」とか聴こえてきたんですけど(;´д`)
ここって職員室だよね?変態の集まりじゃないよね、おっ…誰かきた。
「外部生の二人か、俺がお前らの担任の如月達哉(キサラギ タツヤ)だ。俺はノーマルだから、気にするな」
ノーマル?そのイケメン顔とルックスは爆発級だよ!
ホストか!!!!
「はは…っ、そうですか」
「嫉妬するなよ?解釈間違っているしな…このままでもいいか」
ハァ?何が違うんだイケメン野郎。
「達哉って呼んで良いか?」
瑠威もナニイッテンノ?
「殺すぞ」
「あっ、ごめんなさい」
馬鹿だな~
「瑠威?先生には敬語を使おうな」
「じゃあ、天海と波風の二人は寮長室に行って自分の部屋の鍵をもらって部屋を片付けたら俺んとこもう一回こい」
「分かりました」、「分かったぞ」
瑠威のやつ立ち直り早いな、ん?
『タッタッタ…。』
早足で誰か来る。うーん…
副会長か。
「如月先生…非常階段ってどこですか?」
「ん?あっちだ…」
「ありがとうございます!」
俺は瑠威の手をとって非常階段に走っていった。
▽
「何がしたかったのやら…」
「如月先生、ここに外部生が来ませんでしたか?」
「あいつらなら、寮に行ったぞ」
「………仕方ない…このあと、彼らは何をしますか?」
「寮で荷物を片付けさせて、終ったら体育館で始業式の準備だが?」
「なるほど……いえ、失礼します」
「なるほどな…そういうことか」
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