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「…あった。A組。」
俺達2人のクラス…。
あ……矢倉先生のクラスだったな。
ガラッ
教室の戸を開けると一斉に此方を見た。やはり外部生だから注目を浴びるのだろうか。
「「…」」
やっぱりアレ、やった方が良いんかな…
「俺…戒!よろしくね!」
「…和だ。」
名字を名乗らないのは可笑しいのは知っているが、戒が名前だけなら流れに任せて名前だけでいくのが自然だろう。
「イケメンやん!」
いきなり前の方から聞こえたと思えば金髪の年中浮かれてそうな奴がこっちを指差して居た。
「わいは、榎本夏樹や!よろしゅうたのんます!」
榎本夏樹(エノモトナツキ)
自分の事を"わい"と言う。
少ない情報でも妄想する時は名前、口調、容姿が分かれば問題が無い。
「…和、まだみんな見てる」
「期待に応えてやろうか。」
「変に思われないかな?」
「さぁな」
小声で話した後、グッと戒の腰を引き寄せ自分に密着させた。
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