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「何だ?」
バッと戒から離れると榎本の反応に隣で肩を揺らして笑いをこらえている。
そんなに面白いかねぇ。
「いやいやいや、何普通みたいな顔しとんねん!
初日から何かましとるん!?
あんた等何や!?近親相姦!?」
「さぁ…どうだろうな…」
一歩ずつゆっくり歩いて榎本の元へと近付いて行くとちょっとだけ後退りされたので一気に迫り腕を掴んだ
「妬けたのか?」
「…へ?…な、何なんっ?」
戸惑った顔が如何にも受けっぽい。
イイ。滅茶苦茶イイ。
「その顔…もっと見せろよ。」
そう言って、グイッと引き寄せた。
すると、意外にも凄く密着してしまった。
軽過ぎだ。
腰の辺りもそんなに肉は付いていない。細い。
「ちょ、まっ、く、くすぐったいわぁ~!やめい!」
「悪いな。」
パッと離して笑い続けている榎本を余所に俺は黒板に書いてある指定席に座った。
席が遠いのはデメリットはあるが、メリットもある。
情報がより多く手には入る。
ふっ…萌えを堪能するとしよう。
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