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ガラッ
「席に着けー。」
矢倉先生のご登場。
「またかよ…」
チッという舌打ちと共に隣から低い声が聞こえた。
和泉は前も同じ教師だったらしい。凄く嫌そうな顔してるもんな。
「和泉また同じなのは仕方ないだろ。繰り上がりなんだか…ら………お前っ…」
へぇ。留年する奴以外の生徒は全員は繰り上がりでクラスも教師も変わらないのか。
…後は倒産したり整形とか頭良くなったりしたら変わるね。
「先生、俺もクラスメイトなんだから居ますよ。」
未だに驚いたまま動かない矢倉先生。
さっきそんなに衝撃を与えたかな?
否、他の奴に少しだけやった事はあるけどそんな反応をされたのは初めてだ。
「…そうだな。
…あ、高梨兄弟、今年はAクラスに新しい奴が来るのはお前等だけだから自己紹介でもしてもらおうか。」
やっぱり予想はしてたが…目立たなきゃいけないのか…。
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