727人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
食堂に着くと、新入生なのに扉を開けばやはりキャーだのワァーだの歓声みたいな奇声が聞こえた。
因みに俺と戒は耳栓を付けたので無事。
それと和泉の耳を俺が塞いだのでセーフ。
榎本は耳がやられたみたいで眉間に皺を寄せて耳を押さえている。
「さて、何を頼む?」
パネルを持ち上げてメニューを開くと取り敢えず自分の物を先に頼もうと思いサラダのページを開き和風ドレッシングのを押した。
「わいは…きつねうどんや」
「俺しょうが焼き」
「俺は~、パフェ!」
みんなが言い終わると注文していき、最後に手を止めて軽く戒を睨み口元に笑みを浮かべといた。
「戒?」
「なぁに~?」
満面の笑みを浮かべながらも首を傾げて聞いてくる戒。
因みに戒は俺の向かい側に座っている。
「パフェは食後だろ。
主食を頼め。」
「サラダはサイドだろ。
主食を頼め。」
戒に注意したら同じ口調で声を真似られながら言い返された。
流石双子なだけに俺と全くソックリだ。
最初のコメントを投稿しよう!