727人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
過ぎたことは仕方ないと思い頼んだラーメンを見ると真っ赤に染まっていた。
｢何だ…ソレ｣
｢多分…ハバネロ、唐辛子、タバスコが入ってるんだと思うが…。｣
別に俺は入れてくれなんて頼んでいない。
いや、辛党の俺としてはこうなっているのは凄く嬉しい事なのだが、何故こんな状態になって来たのかが疑問だ。
普通の奴なら激怒しそうな物だ。
｢食うの…？｣
｢無理やろ～食いもんや無いわ｣
｢食うけど。｣
そう言って麺を口に運ぶと、口の中に辛みが広がり、麺にもスープの味と辛さが絡み付いていて何とも言えない程の美味しさ。
｢ちょ！あんさん何しとんの！？｣
｢…見りゃわかんだろ。酢だよ。酢。｣
その2人の会話で隣を見るとしょうが焼きに和泉が酢をかけていた。
うん、普通に引く。
｢しょうが焼きが勿体ないな｣
｢ラーメンが勿体無い｣
普通に言い返された。
最初のコメントを投稿しよう！