1年後

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「和はさ~、もっと頑張ろ?」 「頑張ってるつもりだが?」 「だから、少しの時間でも気を抜いちゃダメって言ってるの」 最近、戒が厳しくなった。 気合いの入り方が違うからな。 「分かった~♪」 「教室でなら良いけどね~♪」 本当に、疲れる。 ガラッ! 「「おはよー♪」」 「プッ…」 2人揃って挨拶すると先生が此方をガン見して吹き出した。 「戒、閉めて~」 俺がそう言うとパタンッと静かに戸が閉められた。 さて、戸が閉まれば俺達の素の時間の始まりだ。 「先生?毎日毎日、飽きずに笑うな…?」 そう言いながら近づき、グイッと首に腕を絡めて顔を近付ける。 そして口端を上げて視線を絡めると、矢倉先生は先程までとは違い、動揺しだした。 瞳を泳がせ、俺の唇に視線を止めた。 変態め。
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