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ガチャッ
「わぁ~、バ会長ったら何してんの~?」
ニコニコの笑みを浮かべて俺が作った弁当のタコさんウインナーを箸で摘まみながら戒がいきなり入って来た会長に言った。
戒は人の気配に敏感になったみたいで、少し遠くから向かって来てる人も分かる様になった。
基本的は2人で居るから問題も無いが、俺が1人だったとして、人に気付かず演技をしていなくても問題は無い。
"可愛いけど時々クールな和君"と言われた事があるからだ。
「双子か。
屋上は立ち入り禁止だった筈だろ?俺様の許可無しに何で入ってる?」
「バ会長も入ってるじゃないのー」
「そぉだよ~」
やっぱり実際に生で、自分の事を俺様って言う奴を見ると…最初の頃は笑いを堪えるので精一杯だったな…。
「質問に答えろ」
「ご飯食べてるんだよー
見て分からないかなぁー?」
そう言って厚焼き卵を口に含むと程よいしょっぱさが口内に広がった。
甘い玉子焼きは認めない。
好きになれないんだよな。
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