王道学園に潜入!

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空は青く、良い天気だ。 長く続く道を歩いていれば綺麗なピンク色の桜が舞い、如何にも春らしく爽やかな朝。 如何にも入学式日和だ。 「さーくーらーさーくーらー、今咲きほこーるー」 「煩い」 隣で嬉しそうにスキップしながら歌を口ずさむ兄の戒を見ながら一喝すると拗ねながらもついてきた。 そして、門の前に2人で立った。 「和…遂に…遂に…来たんだね!」 「あぁ。」 戒が興奮気味に学園を見上げながらもそう言ってきた。 普通ならば入学の何日か前には寮に入室して引っ越しなども終わらしておくのが基本なんだが、俺達の場合は色々と用意をしてたり用事があったので入室の予約はしたのだが遅くなった。 だから入室は今日の放課後になる。 しかも予約が遅いと言われ2人バラバラになった。 正直、他の奴と2人というのはなんだか気まずくなりそうで嫌だ。 「遅刻するぞ。」 「はーい!」 笑顔で返事をした戒と2人で学園へと足を踏み入れた。
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