貧乳はステータスだ希少価値だ!!

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「最後に聞いておく」 士さんが僕に真面目な顔で聞いてきた。 「この扉を開けてしまえば後戻りは出来ない」 後戻り、つまり平和な日常に戻るということ 「死ぬ可能性はゼロじゃない。もしかしたら死ぬより辛い事が待っているかもしれない」 士さんの視線は一瞬だけ悠奈の方へ向けられた。 視線を向けられた悠奈は気づいていないようだ。 「今ならまだ引き返せる」 色々と制限は付くけどな、と言葉を繋げる。 まるで捲き込みたくないように 「選択はお前の自由だ」 無理強いはしないらしい 「どうする?」 さぁどうしょうか 日常か非日常か 平民か軍人か 普通に考えりゃ僕は戻れば良いんだと思う。 別に他人を救いたいなんて思いはしないし、悪を憎む気持ちもない。 だからと言って人を傷つけたいわけでもない。 別に生前に未練と呼ばれる物も無い。 恋人も居なかったし、家族と呼ばれる人間も居なかった。 強いて言えば中の良い親友を残して逝ったのが辛い位だ。
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