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1分は悩んだろうか。
なんとなく見回してみた。
すると
悠奈が
「あ、やっと顔上げた。この変態はまたエロい事を考えてたんじゃないでしょうね」
と呟いていたのが分かった。
この子は何でここに居るんだろう?
物凄く、気になった。
そして会った時から引っ掛かっていた名字。
【坂井】という字。
一つ気になったら一気に興味が、欲求となって襲ってきた。
別に一目惚れとかじゃあない。
ただの知りたいという欲望。
これを満たすための方法は一つ。
僕は口の端を少しだけ吊り上げた。
そして
「士さん」
グッ
ドアノブに手を掛けた
「僕は自分のために戦います」
それでも良いですか?
僕は士さんに問いかけた
士さんは少しだけ驚いた顔をしたが、すぐに笑い
「別に良いさ。お前の人生だ。生きたいように生きろ」
そう言って背中をバシッと叩いた。
「……はいッ!!」
そして僕は
闘争の渦に繋がるドアを開けた。
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