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……目を覚ますと僕はいつの間にか、暗く温度も高くもなく低くもない場所に浮かんでいた
「……?」
寝ぼけ眼で辺りを見渡すと、目の前に幾つものドアがあった
大きさはどこの家庭の玄関にも置いてある普通のサイズだ
もっとなにか無いか探そうと、今浮かんでいる所から動こうともがいていたら
「何をしているの?」
後ろからいきなり声が聞こえてきた
「え、えーと……観察中?」
「聞いてるのはこっちだから」
「なら、視姦中?」
「より悪くなっているじゃない!」
よく分からないけど後ろにいる女の子(?)はツッコミ形なのはわかった
さて、ふざけるのはここまでにして
「あの~」
「なによ変態」
「いや、そんな当たり前の事よりここから降ろして貰えませんか?」
「何で自分から変態宣言をしている危険人物を解放しなきゃいけないの!」
ふむ、これは困った
いつの間にか僕の評価が駄々下がりだ
上手く誤解を解かないと一生このよく分からない部屋にいることになるぞ
「君は誤解している!」
「ちょ、いきなり叫ばないでよっ」
相手はなんか言いたい事があるようだけど今は無視だ
「僕は危険人物なんかじゃないのんだ!」
「なら、犯罪者予備軍?」
「違う!僕は、変態という名の紳士だ!」
「結局変態じゃない!」
む、まだ言うか
「君は誤解している!」
「もういいわよ!会話がループしてんのよ!」
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