†兆†

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  「何か…分かった事があるか?」 セキルを一人で ロアに近付けないよう 牽制しながら、 変化のきっかけを直接、 探っているディフェルへ 問い掛けるレティス。 「今のところ、はっきりした事は判らん。」 セキルに直接、問い詰めても 当然ながら明白な答えは返らず、 一見、手詰まりに見える ディフェル。 「だが……次期に執着しているのは確かだ。」 その“執着”が どのようなモノであるのか 薄々だが気付き始めている答え。 「私も調べられるだけの記録は調べてみた。」 歴代の聖主の記録を調べる事で ロアとセキルの成人で 二人に何があったのか 間接的に調べているレティス。 「明確な記録は何も残っていないが…幾つか消えているモノがあった。」 調べている内に 歴代の聖主の記録から “名”が消されている 聖主直系の神族を見つけ出した レティス。 その記録が示す答えは…。      『大罪』 ディフェルとレティスの脳裏に 同時に過る言葉。  
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