223人が本棚に入れています
本棚に追加
「私にも“熾天使長補佐”の任があります。その責の重さを教えて下さったのは、他でもない“兄上ご自身”ですよ。」
幼い頃から、
ロアに主な学びを受けていた
セキル。
その知識や考え方の記憶は
ほぼ、取り戻せているロア。
役職としての地位。
上に立つ者としての責任。
下に仕える者達を
支え、導かなくてはならない
重要性。
自分の事ではなくても
理解していまっている記憶。
それを指摘されしまえば、
自分よりも他を優先していまう
ロアの答えは一つ。
「クロア…、私は大丈夫だから…。」
「ロア。」
クロアの“主”としての
記憶が無いロアは、
「“神殿”に…“聖司補佐官”の任を果たしに行って欲しい。」
“恋人”としての我が儘を
押し殺し、
自覚の無いまま、
切な気な精一杯の笑顔で
クロアに“命じる”
最初のコメントを投稿しよう!