†失†

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  何度も…、      何度も…、 心の中で謝罪した。 父に、 母に、 弟に、 謝り続けた。 怖くて、 本当は凄く恐くて、 震える手。 他に方法が在るならば…、 回避したかった過ちの救済。 神をも殺せる神族の“真剣” 成人の儀で 父から与えられた剣。 それを使って…、 自分の頸を…、 命を確かに絶った。 遠退く意識の片隅で 命を終わりを確かに感じた。  
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