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―――中央、智天使長執務室。
聖界に於いて
聖主、神族の存在や
中央組織、神殿、元老院の
組織に対して、
反抗的な堕天者や反乱組織の
監視も請け負っている軍部智天。
そこに急遽、設置された
占拠事件の対策本部。
何人もの官吏達が
慌ただしく行き交う室内で
現場の状況や被害の詳細などを
確認しているディフェルと
神殿筆頭代理、レティス達。
占拠されたのは神殿管理の
教育機関、学殿院であり、
各階層に配している内の一つ、
反乱組織などが潜む
第２階層の直ぐ真上、
第３階層、学殿院だった。
「被害と現場の状況は、どうなっている？」
重い口調のディフェルの問いに
「現場の警備兵が数名負傷。学殿院の生徒、教官、合わせて約50名が内部に残されております。」
判っている状況のみを
報告する智天使長セティア。
次いで、
「神殿の方には立て籠っている場が、大講堂と言う報せが入っているが？」
神殿から駆け付けた
レティスの確認に、
「はい、武装し侵入した反乱組織の者達は、生徒、教官らを引き連れ学殿院敷地内、大講堂にて、現在、立て籠っている状態です」
セティアは詳細を踏まえ、
肯定を返す。
「向こうからの声明や要求は出たか？」
「まだ、何もありません」
ディフェルの要求の確認に
否定を返すセティア。
事件が発生し数時間。
既に中央組織も神殿も動き、
周囲の住民達の避難等も
完了した状態で、
反乱組織による接触だけが
未だに無く、
犯行の目的が判らない状況。
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