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聖域で本部の指導権を
聖主から与えられると、
ロアは直ぐに、
元老院、最老ミレアに事件後の
反乱組織に対する対応を伝え、
聖主許可の元、
ディフェル達と共に中央組織
対策本部へと赴き、
解決に向けての行動を
開始していた。
「現在、配備してある突入部隊は現場にそのまま待機させ、別に、神軍特殊部隊、智天使長近衛部隊から数名を選出し、新たな突入部隊を編成して下さい」
対策本部へ着いて直ぐ、
幾つもの報告書に
目を通しながら、
ディフェルとレティスに
部隊編成を告げるロア。
「智天使長の近衛部隊を使うのか?」
占拠事件を専門に扱う
特殊部隊ではなく、
軍部筆頭智天使長個人の
専門部隊を使うと言う
ロアの言葉に
確認を入れるディフェル。
「そうです。智天の近衛部隊も神軍特殊部隊も使います」
理由を説明するつもりなく
ディフェルに応じるロアの応え。
「要求への回答はどうした?」
レティスから
学殿院内の見取り図と共に
要求への返答を訪ねられ、
「智天を通し、既に出してあります」
簡素に応えるロアの言葉。
一体、
いつの間に回答を出したのか、
聖域から本部へ移動するまで
そのような暇も行動も
見受けられなかったロアに
思わず無言となるディフェル達。
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