†終†

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  その結果も手伝い、 事件発生から僅か数時間で 特定されていた犯行組織の詳細。 「あくまで仮定での申請でしたので、智天は私の名を出せず、智天使長は関係が無いように動いてくれました」 何も知らぬ様子で動いてくれた 智天使長セティアの行動までを 補足して無関心に説明すると 後は本部の指導に戻るロア。 まだ、記憶の無かった状態で 既に智天へ警戒を出していた ロアの思考。 説明されてしまえば 簡単な内容だったが、 実際は ただの不審者目撃の報告書から 反乱組織の関連性まで 思い付く等、容易い事ではなく それを記憶の無い状態で あっさりとしてしまうロアに ディフェル達は何も言う事が 出来なかった。 そして、 反乱組織との 要求への打ち合わせの交渉を ロアはディフェルに託し、 智天使長セティアが 調べ出していた第2階層の 隠れ家まで、 ロアがセキルと二人で 向かう事と成った交渉。 「お前とセキルの二人で良いんだな」 念を押すディフェルに 「その通りにお願いします」 間違いないと答えるロア。 ロアの直接の護衛として 同行する事となったセキル。 図らずして現聖主の実子二人が 直接、反乱組織の隠れ家に 向かう事となった状況に 異論がない訳ではなかったが 「最重要事項は捕らえられている者達の無事な解放と、余計な内乱を起こさない事です」 そう言われてしまえば、 一応は納得するしかない ディフェル。  
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