†決†

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  「組織の者達が亜種とされていた場合は…この様にと命じられております」 クロアの行動に驚くフィリルに クロアが表情を見せず 感情を消した声で低く告げる。 神剣で命を絶つことでしか 救えない亜種。 堕天希望者を支援する事が 主な活動であった犯行組織。 堕天する為には 魔族と接触しなければならず、 その支援が出来ると云う事は 魔族との関わりがあると云う事。 故に、 ―『もしもの時には………“お前が全て殺せ”』― 対策本部で隠れ家に向かう為の 支度を終えた時、 ロアがクロアに命じた言葉。 魔族との接触によって 起こり得る最悪を予測して、 命を絶つ事でしか 救えないのなら…。      メイ ロア自身の命の元で       イノチ 組織の者達の命を絶てと ロアはクロアに命じていた。 そうする事で 犯人達の命の責すら 背負うクロアの主。 「占拠現場には対魔族、堕天者を専門とする神軍特殊部隊と智天使長近衛部隊で編成した突入部隊も派遣してあります」 占拠現場の実行者達が 魔獣と成っている可能性を 考えたフィリルに クロアが考えを予測し答える。  
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