†決†

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  聖主の宿命と共に 正当な次期聖主の資格の 持ち主がロアではなく、 セキルだと明かされた真実。 生まれた時から次期聖主として 育てられてきたロアでさえ 知らなかった事実に、 セキルの隣で上がるロアの 「そん…な…話は、一度も聞いていませんッ!!父上ッ!!」 「兄上…」 引き攣り蒼褪めた怒りの声。 激しく動揺し、 珍しく己の感情を露にするロア。 「次期、黙らんか」 「叔父上こそ、黙って下さい」 ロアを諫めるミレアを、 ロアは冷たく一蹴し、 「父上!!」 聖主を問い責めるが、 「黙れ」 「ッ」 聖主の命を含む言葉に 強制的に黙らされる。 そして、 セキルが成人するまで 秘匿され続けてきた セフィロトの苗木の存在を含む ロアの封印されている力の 説明をする聖主。 ずっと 魔王進現の言葉を持つ為に 聖域から出されず、 将来は父、聖主の後を継ぐと 思っていた兄が、 いつの日か、この聖界の為に 利用される道具であると 教えられ、 更に、 ロアが聖主に成らなくては、 将来、セキルが聖主なった時に 道具として、 セキルに所有されると 教えられた。  
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