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更に、
「次は次期様の番ですわ」
アマリアの無邪気な一言。
同時に、
フィリルの背後で
ビシリッ―と凍る気配。
『ッ!!いッ……い…今……今ッ!!、空気が凍ったッ!?』
背後にひしめく、
得も言われぬ雰囲気に
フィリルが身を硬くしていると
「アマリア?」
不意に居なくなった妻を捜して
セキルが現れ、
「え…?あれ…?」
ブーケを贈られたロアと
ブーケを贈ったであろう妻。
更にその後方にある
父と兄の恋人の間の空気を
見詰め、
「えーと、………良かったですね。兄上」
セキルはロアに
何も教える事なく、
穏やかに微笑んだ。
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