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華やかな挙式も終わり、
聖殿の居住棟にある自室へと
クロアと共に戻ってきたロア。
「お疲れ様でした」
「あぁ…」
私室へ入ると直ぐに、
ロアは立ったまま、
背後に控えるクロアへ
背中から凭れ掛かり、
クロアはロアを
優しく受け止める。
主従から
恋人の関係に変わる二人。
クロアの胸に凭れて、
アマリアから贈られた
白薔薇とホワイトカラーの
ウェディングブーケを
イダ
両手に抱き、
静かな面持ちで
ロアはブーケを見詰める。
弟の旅立ちを喜ぶと同時に
僅かな寂しさを思わせる表情。
クロアはそんなロアを
背後から抱き締め、
「花嫁のブーケが似合っている」
ロアの耳許で甘く囁く。
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