出会いを無下にする事なかれ

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一通り笑うと彼は 立ち上がり 私にタンブラーを差し出して 「じゃあ明日は髭剃ってくるね、 ごちそうさま。」 あっという間に公園から去って行く シミのついた服に はき古したサンダル 無精髭に ボサボサの髪 近づいた時に香ったタバコのにおい 眼鏡をはずすと びっくりするほどの綺麗な目 そして 少年のような笑い顔 彼は一体、何者なんだろう
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