出会いを無下にする事なかれ

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次の日も その次の日も 雨が降っても 土日以外 朝の不思議な 時間は続いていた たまに土日さえも コーヒーを 煎れている自分がいたりして 今では すっかり生活の一部になっていた いつからか 私は少しずつ自分の話しを するようになっていて 彼はからかったりしながらも それを真剣に聞いてくれる それは 会社での事とか 彼と同じで ブラックコーヒーが大好きだった死んだ両親の事とか お世話になっている伯父さんの事 友達の事 自分でも 心を開きすぎていると思う でも 自分の事を ここまで人に話せたのは はじめてかもしれない
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