第8話 魔導書と図書館島 後編

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――――――――――――――― 石像が動きを鈍らした隙を見逃さず、楓が石像の背後から素早く跳躍する。 楓「頂戴するでござる」 石像「ふぉぉ…っ!?」 ヒュン!!! 楓は石像の背中へと跳び移り、背中にある『魔法の本』を奪い取る。 石像「そ、その本を返すのじゃ!」 石像は少し慌てて両腕を動かし、背中の上にいる楓を掴もうとする。 楓「ほい♥」 石像「くっ…!?」 しかし、楓は石像の両腕を巧みにいなし、石像の背中から此方へと着地する。 楓の手には、『魔法の本』もしっかりと握られていた。 咲夜「…よし、脱出しよう」 俺は後ろにある開いた扉を見て、二人にそう言う。 二人もそれに頷き、共にネギたちのもとに向かう。 石像「ま、待つのじゃ!!」 背後から追いかけてくる石像を振り切り、地上へと続くエレベーターへと螺旋階段を登っていく。 ―――――――――――――――
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