第9話 長谷川千雨の憂鬱

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――――――――――――――― 【千雨side】 ―――私の名前は長谷川千雨。 麻帆良学園女子中等部2ーAに所属する一生徒だ。 今日は3学期の終了式。もうすぐ私も3年生になる。 だが、あの忌々しいクラスから逃れることはできない。2年生から3年生になっても、クラス替えはないのだ。ほんと最悪。 何故、そこまで2ーAが嫌いなんだって?それは一般人なら皆、理解できると思う。 2ーAというクラスはおかしいのだ。…いや、おかしいのは2ーAだけじゃない。この麻帆良学園全体がおかしいのだ。 ……まあ、その話はまた後にしよう。それより、私は今、信じられないことに直面している。 それは――― 学園長「ふぉふぉふぉ、皆にも一応、紹介しておこう―――新年度から正式に本校の英語科教員となるネギ・スプリングフィールド先生と、以前から正式に教員になっていたが、紹介する機会に恵まれなかった教員―――八神咲夜先生じゃ。二人には4月から『3ーA』の担任、副担任をしてもらう予定じゃ」 生徒たち「「「オオォ~~~ッ♥」」」 千雨「(なっ…何い~~~っ!?)」 ―――こういうことだ。 ―――――――――――――――
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