第9話 長谷川千雨の憂鬱

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――――――――――――――― 私が思わず心の叫びを洩らしていると、突然、背後から声をかけられる。 咲夜「長谷川千雨。ネギから腹痛と聞いたが、それは嘘だな?」 千雨「げ…」 やばっ、バレた……。 私は慌てて言い訳を考えるが、八神先生は私の様子に不敵に笑いながら口を開く。 咲夜「ククク……まあ、それはいいだろう。今回は見逃そう」 千雨「…え?」 ……じゃあ、何しに来たんだ、この人? 咲夜「……それで、パーティーに行く気はあるか?」 千雨「いえ……私、ああいう変人の集団とは馴染めないんで、行く気はありません」 咲夜「…そうか。では、パーティー不参加というのをネギに伝えておこう」 千雨「?……はい、お願いします…」 何、考えてんだ、この人? それを聞くためだけにわざわざ私を追いかけて来たのか? ―――――――――――――――
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