第11話 桜通りの吸血鬼

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――――――――――――――― 咲夜「ああ、そうだな……知っていると思うが、俺は八神咲夜。よろしく頼む」 俺がそう挨拶を交わすと、エヴァは何やら不思議そうな目を此方に向け、口を開く。 エヴァ「…そう言えばお前、魔力を全く感じないが、ちゃんと戦えるのか?じじぃの話じゃ夜の警備はしっかりやれているようだが……」 咲夜「ん?…ああ、魔力の隠蔽は得意でね。戦う時以外は隠しているんだ」 そうそう。俺も最初は驚いたんだが、駄神からもらった気配遮断能力……これを応用すると魔力の隠蔽まで完璧にできるんだ。 だから今までエヴァは、俺が魔法使いだということに気が付かなかったのだ。 俺の魔力に気付いていたら、もっと早くに俺に接触してきただろうからな。 おそらく、学園長辺りに昨日か今日、知らされたんだろう。 ―――――――――――――――
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