第11話 桜通りの吸血鬼

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――――――――――――――― 安全が約束された中で、ネギは実戦経験を積むことができ、尚且、ネギの「魔法使いは皆、良い人」という認識を改めさせるというわけだな。 立派な魔法使い【マギステル・マギ】を目指すネギのこれからのことを考えるなら、今回の計画は良い機会かもしれない。 咲夜「ふっ…なるほどなるほど。今回の話は大体、理解した。…俺はネギに手を貸さず、傍観に徹していればいいんだな?」 学園長「ふぉふぉふぉ…咲夜くんは話が早くて助かるわい。…これから先のことを考えると、ネギくんには今回の計画で成長してもらわねばならん。エヴァ、頼んだぞ」 エヴァ「ああ。精々、楽しませてもらう。ククク…」 それから俺たちは話を纏め、本格的な計画実行日は、学園都市計画停電の日に決まった。 その日はちょうど満月であり、尚且、学園都市の結界が一時的に消える日らしい。 エヴァは学園都市の結界(呪い)で魔力を封じられており、停電で呪いが解け、魔力が戻れば以前の力を取り戻すことができるようだ。 ……なお、このエヴァンジェリンとネギを戦わせる計画を知っているのは極一部の者たちだけで、学園長やタカミチ、エヴァと俺のみだそうだ。 ―――――――――――――――
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