第11話 桜通りの吸血鬼

9/16
前へ
/250ページ
次へ
――――――――――――――― 咲夜「……ところで、その学園都市計画停電の日、俺は夜の警備をしなくていいのか?」 学園長「おお…そうじゃった。咲夜くんには夜の警備をお願いしたいと思ってたんじゃ」 学園長の話では、毎年二回行われるこの学園都市計画停電の日は、都市全体が停電により暗闇に包まれて潜入しやすく、結界まで消えることから、普段の数の比ではないほどの大軍がやって来るらしい。 咲夜「…なるほど。なら、夜の警備は任せろ。最近、あまり本気で戦ったことがなかったんでな…少し本気でやらせてもらうよ」 学園長「ふぉふぉふぉ……では、詳しい話は前日に連絡するとしようかの。…エヴァ、咲夜くん、今日はわざわざ呼び出してすまなかったの。授業に戻ってくれ」 咲夜「ああ」 エヴァ「…はあ、仕方ない。あの小僧の授業を受けてやるとしよう」 俺とエヴァはそう言って学園長室を後にし、3ーA教室に向かうのだった。 ―――――――――――――――
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2533人が本棚に入れています
本棚に追加