第11話 桜通りの吸血鬼

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――――――――――――――― のどか「…か、風強いですね――…ちょっと急ごうかなー」 不気味なほど静かな桜通りを、のどかは抱いた怖さをごまかしながら歩いていく。 のどか「こ…こわくない~~♪…こわくないです~こわくないかも~♪」 しかし、風が吹き上げ、木々がざわめくと、思わず体を震わせてしまう。 のどか「うぅ……?」 エヴァ「ククク……悪いが少しだけその血を分けてもらうよ…」 のどか「ひ……キャアァァァッ!?」ガクッ… ネギ「待てーっ!」 のどかが悲鳴を上げて気を失うと同時に、杖に乗ったネギが大声を上げながら姿を現す。 少女は自身のもとにやって来るネギの姿を見て、ニィと小さく笑みを浮かべる。 咲夜「……さて、のどかは後で回収するとして、ネギとエヴァの戦いは…見なくてもいいか」 エヴァには茶々丸がいることだし、今回はほんの小手調べ程度。 エヴァも無茶したりはしないだろう。 ……いや、エヴァが大人しく学園長の言うことを聞くとは限らない。ネギの血を吸うぐらいはするかもしれないな。 ……まあ、それぐらいなら放っておいてもいいか。 ―――――――――――――――
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