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茶々丸「ネギ先生には私がマスターの風邪に良く効く薬をもらってくる間、マスターの看病をお願いしています。…咲夜さん、宜しければマスターの側に居ていただけませんか?」
咲夜「ああ、構わない。…元々今日一日は学校の仕事も無いしな」
茶々丸「ありがとうございます。それでは、私はこれで……」
……さて、俺とネギの二人が学校に居ないのは流石に問題になりそうだし、ネギとエヴァの看病を交代して先に学校に帰らせないとな…。
咲夜はそう思いながらログハウスへと入り、エヴァが眠っているベッドまで向かう。
すると、エヴァの側で杖を握り締めながら眠るネギを見つける。
エヴァ「…うぅ……サウザンド…マス…ター……待て……」
ネギ「……と、父さん………」
咲夜「……これは、エヴァの夢を覗き見ているんだったか…?」
かなり曖昧になっている原作知識の中に同じようなシーンがあったような気がし、思わず俺はそう呟く。
咲夜「…女の子の夢を覗き見るとか……ネギは子供なら何をやっても許されるとでも思っているのか?」
俺はそう小さく呟き、一つため息を吐くと、ネギを連れ戻すためにネギが使った魔法と同じ魔法を詠唱する。
勿論、魔法を行使するための媒介は、空間に仕舞ってあった魔導書だ。
咲夜「……アルカス・クルタス・エイギアス。夢の妖精、女王メイヴよ【ニユンフア・ソムニー、レーギーナ・メイヴ】―――扉を開けて夢へといざなえ【ポルターム・アベリエンスアド・セー・メーアリキアット】…」
……そこで咲夜の意識は一度、ブラックアウトした。
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