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自宅を出てすぐ側にある図書館島の館内へと入り、比較的安全な区域の本を何冊か借り、読書スペースで静かに本を読み漁る。
咲夜「………」
「……………」
館内に誰もいないため、読書スペースは静寂に包まれ、本の頁を捲る音と咲夜一人の息遣いのみがが辺りに響く。
―――いや、正確に言えば、俺の他にもう一人分の息遣いが微かに聞こえる。
……どうやら、俺に監視役が付いているらしい。
咲夜「ハァ…」
俺は小さくため息をつくと、読み終えた本を片付けに読書スペースを離れる。
「………」
監視が付いてくるのを気配で確認し、監視の死角に入った途端、俺は瞬時に空間を歪曲させ、その場から転移する。
監視「…っ!?…ど、どこにっ!?」
その場を転移し、監視の姿を確認した俺は再び空間を歪曲させ、監視の後ろに転移する。
そして、慌てている監視の後ろから、静かに声をかける。
咲夜「……後ろだ」
監視「っっっ!!!!?」
俺が声をかけると、監視の女は、慌てて此方に振り返り、さっと距離を取る。
咲夜「…っ、あんたは……」
監視「…バレてしまったわね。……隠密行動には結構、自信があったのだけれど」
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