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咲夜「ん……そろそろか」
読んでいた本にしおりを挟み、俺は時刻を確認する。
現在、時刻は15時48分。
中等部の生徒は、部活などがなければ充分に自宅、又は学生寮に帰宅している時間帯だ。
咲夜「……外にはご苦労なことにまだ監視役の櫻井教諭がいるようだし、転移でエヴァのところに向かうとしよう」
俺は読みかけの本と他の借りてきた本を全て空間に突っ込み、エヴァ宅へ空間を繋げて転移する。
そして、お馴染みのエヴァのログハウスの前に転移した俺は、早速、ドアをノックしてエヴァもとい従者の茶々丸を呼び出す。
茶々丸「…あ、咲夜さん。何故、此方に?…学校では出張と聞いていたのですが……」
咲夜「ああ。ちょっとエヴァのことで一週間の自宅謹慎を言い渡されてな」
茶々丸「…そうだったのですか。マスターのせいで咲夜さんにまでご迷惑を……申し訳ありません」
咲夜「あぁ、いや。エヴァや茶々丸が謝る必要はない。あれは俺が勝手にやったことだからな」
そこで話を一旦、終え、茶々丸に「とりあえず中でお茶でもどうぞ」と言われたので、遠慮なくお邪魔する。
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