第14話 来るべき日前の平穏

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――――――――――――――― ダイオラマ魔法球―――それは、現実世界から切り離された小さな異空間のようなもので、現実世界とは時間の流れが異なっており、異空間内での1日は現実世界での1時間と同じになるという代物だ。 まぁ…つまり‘彼方(別荘)’で1日を過ごしても‘此方(現実)’では1時間しか経たないということだ。 ……俺は7日間を別荘で過ごすつもりだし、7×24=168で、168日もの間を別荘で過ごすということになる。 咲夜「…流石に168日は長過ぎだな。時間の流れの設定をちょっと弄るか」 俺は不老だし、歳は取らないから問題ないんだが……流石にそんなに別荘でぐーだらするわけにはいかない(かと言って、そんなに修行も嫌だし)し、魔術を使ってダイオラマ魔法球にちょっとした細工をする。 これで、このダイオラマ魔法球は俺が入っている期間のみ、別荘で1日を過ごすと現実では12時間経つように設定された。 ……つまり、7×24=168、168÷12=14で、14日の間、俺は別荘で過ごすことになる。 そんな感じでダイオラマ魔法球の細工を終え、俺はダイオラマ魔法球の魔法陣に乗って別荘へと転移するのだった。 ―――――――――――――――
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