第14話 来るべき日前の平穏

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――――――――――――――― ダイオラマ魔法球の魔法陣による一瞬の転移を終え、目を開ける。 すると俺は、魔法球にもあったオブジェ―――常夏の海の中心に建てられた塔の建物の上に立っていた。 咲夜「ほう…これは予想以上に凄いな。……常夏の海上に浮かぶ塔、エヴァのセンスも中々良いし、気に入った。これからも時々来ることにしよう」 俺はそう呟きながら歩みを進め、塔の屋上にある広場で立ち止まる。 この14日間、ただグーダラに過ごすのは勿体ないため、軽く戦闘訓練を行うことにする。 ……とはいっても、相手が居なければ面白くないため、俺は早速、広場に創造能力で記憶の中からランダムにゴーレムを創造することにする。 そうして出来上がったのは、10体の鋼鉄の騎士。 体中を隙間なく甲冑で固め、右手には両刃の長剣、左手には体を半分ほど隠すことができるような大盾を持っている。 しかも、ご丁寧なことに盾には魔法抵抗能力(マジック・レジスト)が付加されていた。 咲夜「フッ……適当に記憶の中から選んで創造してみたが、思っていた以上の強者(つわもの)ができたな」 俺は創造されたゴーレムを見てそう呟くと、空間から夜桜を取り出し、ゴーレムたちと対峙する。 ―――――――――――――――
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