第15話 学園都市計画停電 前編

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――――――――――――――― 考え事もそこそこにし、ネギと共に教室に入る。 すると、案の定、俺の姿を見つけた裕奈と朝倉が此方にやって来ようとする。 だが、もうHRが始まる時間のため、俺はその前に先手を打つ。 咲夜「ほらほら、もうすぐHR始めるぞー。皆、席に着け」 和美「ちっ!」 裕奈「先手を打たれた!」 そんな攻防を繰り広げ、前哨戦で勝利を収めた俺は「この後もなんとかあいつらを避けよう」と小さな決断をしつつ、ネギにHRを始めるように促す。 ネギ「では、皆さん!HRを始めまーす!今日の連絡事項は―――」 ……そんな感じでHRで軽く今日の連絡事項を説明し終え、ネギは此方に振り返る。 ネギ「――連絡事項は以上です。…咲夜さんからは何かありますか?」 咲夜「んー、そうだな……皆も既に知っていると思うが、今日は年に2回ある学園都市計画停電の日だ。停電開始時間の午後8時以降は外出しないようにしろ。…後、ロウソクとかもちゃんと買っておけよ?」 生徒たち「「「はーい」」」 ネギ「…あ、そー言えば、職員会議でもそんなこと言ってたっけ……」 ……ネギ、ちゃんとこういう連絡事項はちゃんとしないとダメだぞ…。 そもそも今夜の学園都市計画停電は、学園全体を覆う結界が一時的になくなり、外部からの侵入を通常時より容易にしてしまうため、普段より一般人が裏の出来事に巻き込まれてしまう可能性が高い。 その可能性を低くする意味も含め、今回の計画停電時における一般人の外出はできるだけ事前に防がなければならない。 ……一応、釘を刺したし、うちの生徒たちはこれで計画停電時は外出しないだろう。 ―――――――――――――――
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