第15話 学園都市計画停電 前編

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――――――――――――――― 【エヴァside】 ―――学園内のとある一室。 その薄暗い部屋の中に、二人の女子生徒は居た。 一人は、『闇の福音』エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。 もう一人は、エヴァンジェリンが従者の一人、絡繰茶々丸。 キュイッ―――カタカタカタカタ… 彼女たちは、室内にあるコンピューターの一つと向かい合い、ひっそりと暗躍していた。 エヴァ「……どうだ?」 茶々丸「予想通りです。やはり、サウザンドマスターの『登校の呪い』の他にマスターの魔力を抑え込んでいた『結界』があるようです。この『結界』は学園全体に張りめぐらされていて、大量の電力を消費していたようです」 エヴァ「ふん…魔法使いがこんなハイ…テク?とかいうものに頼るとはな…」 茶々丸「私も一応、そのハイテクなのですが………いえ、それは兎も角、この『結界』は現在、何者かによる複雑怪奇な術式を施され、マスターの魔力を抑え込むような効力は既にありません」 エヴァ「フッ……そんなことはわかっている。自分の体なんだ。これもどうせ咲夜の仕業だろう。…それより茶々丸、その術式……魔術について詳しく解析しておけ。―――取り込める技術は取り込んでおかねばな」 茶々丸「はい、わかりました」 ―――――――――――――――
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