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……茶々丸に粗方、魔術の術式について解析させた後、私たちはあの部屋を去る。
ある程度、術式の構成や法則についてわかったが、今のところ、アレは私や茶々丸には使えそうにない。
魔術一つ行使するのに、それぞれ必要な対価が大き過ぎる。
……まあ、いいさ。
借りを作ることになるかも知れないが、魔術が知りたければ咲夜に聞けばいい。
エヴァ「……既に呪いが解けた今、坊やを襲う必要はないのだが、爺や咲夜と約束したしな。仕方ない」
…それに、ナギの代わりに奴の息子である坊やにお灸を据えてやるというのも悪くない。
エヴァ「フフフッ…そうだ、その通りだ!奴の代わりにあの坊やをた~っぷり可愛がってやろう!…ククク、アーッハッハッハッハ!!」
茶々丸「……仕方ないという割には、随分と楽しそうですね、マスター」
エヴァ「クククッ…当たり前だ。坊やの驚いた顔が目に浮かぶわ!フハハハッ!」
茶々丸「……………」
私の前に坊やが膝を付くのを想像し、高笑いしていると、私は茶々丸が何か言いたそうにしているのに気付く。
エヴァ「どうした、茶々丸?何か気にかかることでもあるのか?」
茶々丸「い、いえ……あの…その……」
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