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……そんなことを考えていると、俺のもとに二人の女子生徒が近付いてくる。
俺の教え子……真名と刹那だ。
真名「やあ、咲夜先生。こうして裏関係で顔を合わせるのは久し振りだね」
咲夜「ああ、昨日までずっと謹慎くらってたからな…」
真名「フフ…エヴァンジェリンの封印を解いたと聞いたよ。先生も大胆なことをするね」
―――龍宮真名。
彼女は麻帆良随一の狙撃手で、学園に雇われている傭兵だ。
その腕は、かつてマギステル・マギの魔法使いの従者【ミニステル・マギ】の一人としてNGO団体に所属し、世界中の紛争地帯を渡り歩いていたという経歴を持つほどだ。
スナイパーではあるが、魔族とのハーフということもあり、常人より身体能力がずば抜けていて接近戦でも活躍することができるため、この戦線では重要な存在となるだろう。
彼女とは既に何度も夜の警備を共にしているため、その実力は間近で確認済みだ。
刹那「咲夜先生、エヴァンジェリンさんの監視の方はどうされるんですか?」
咲夜「……学園長にはもう監視はしなくていいと言われているんだが、まあ、侵入者の迎撃が完了し次第、行ってみるとしよう」
刹那「…そうですか。このかお嬢様とネギ先生は同室なので、少し心配なのですが……」
咲夜「ああ、それについては心配するな。エヴァには予め一般人には手を出さないように言っている。…今は万が一にも、このかのところに侵入者が行かないよう侵入者の迎撃に全力を注げ」
刹那「あ…はい!」
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